筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群

慢性疲労症候群は、長期におよぶ疲労を主症状とする症候群で、1988年にアメリカで病名として認められました。

3割を占める重症者は、ほぼ寝たきりの状態です。

正式な病名は、現在は筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)に改名されています。

診断のパラドックス

筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群、線維筋痛症、化学物質過敏症などは、検査などのマーカーが存在しない、医師を含めて認知度が低いことなどから、診断名が付けられた後でも、逆に周囲には病気と認められない場合があります。

この逆説的現象を「診断のパラドックス」と言います。

診断名自体が、認知されていない、確立されていないことが問題です。

発病機序としては、体内に潜伏するEBウイルスやエンテロウイルスなどが、疲労やストレスを契機として再活性化されます。
そして、再活性化したウイルスを抑え込むために、体内ではサイトカインなどの免疫物質が過剰に作られるようになります。

その結果、自律神経やホルモンバランスに悪影響を及ぼして発症させます。

うつ病との鑑別がポイント

ME/CFSの作用機序は免疫過剰なので、身体症状(痛み、発熱、リンパ節の腫大など)があること、症状の持続期間が長く、うつ病ほど大きな症状の波がないことなどが相違点です。

歴史的には新しい疾患であり、現代病のひとつと考えられます。

免疫過剰が起こっているので衛生仮説に基づいて、現代食や現代生活を逆行させた自然食や自然に近づく生活に治療効果があるのではないかと考えます。

他の現代病と同様に、糖質過剰、リーキーガット、有害ミネラルの蓄積、腸内フローラの乱れ、腸カンジダ症などが背景に合併している可能性があります。