高血圧は超長寿と両立するが、癌や肥満はそうではない

米国270以上の医療システムから集積された大規模電子カルテデータ(Epic Cosmos)を用いて、100歳以上の733,919人と80~99歳の18,301,566人、さらに死亡者10,411,646人を解析し、超長寿者にどのような疾患がみられるかを検討した研究です。100歳以上では**高血圧62.9%、脂質異常症41.2%**と非常に多く、糖尿病は16.1%でした。一方、**肥満3.2%、がん0.5%**と著しく少ないことが特徴でした。死亡年齢別の解析でも、100歳以上で死亡した人では高血圧74.5%、脂質異常症50.2%と高率でしたが、肥満4.3%、糖尿病11.4%まで低下しました。がんは多くの種類で60~69歳頃をピークとする逆U字型を示し、100歳以上では極めて少なく、例えば肺がんは1.9%から0.04%まで低下していました。American Geriatrics Society

つまり、**「高血圧や脂質異常症があっても100歳以上まで生きることは珍しくないが、肥満・糖尿病・がんを有する人は超長寿者では少ない」**という結果です。臨床的に興味深いポイントは、超長寿と最も相容れないように見えるのが単純な「高血圧」ではなく、肥満・糖尿病・がんだったことです。