保険で可能な検査および保険の効かない自費検査があります。価格表を参照してください。
後遺症関連の検査はアメリカのFLCCCで推奨されている後遺症関連の検査をはじめとして、栄養関連のほとんどの検査を実施しています。
栄養関連では、鉄や亜鉛などのミネラル、ビタミンD、甲状腺機能、糖尿病の有無などが重要です。
後遺症関連では、Dダイマー、スパイクタンパク質抗体価、ヌクレオカプシドタンパク質抗体価、IgG4および抗スパイクタンパク質IgG4、ホモシステイン、抗核抗体、CD4/CD8などが重要になってきます。
スパイクタンパク質を検出するキットは論文ベースでは沢山報告されていますが、当院では抗体価を測定することによって間接的に証明する2種類のキット(Abbott社、株式会社オーダーメイドメディカルリサーチ)を採用しています。
新型コロナウイルスは、スパイク(S)タンパク質、ヌクレオカプシド(N)タンパク質、膜タンパク質、エンベロープタンパク質の4つで構成されています。
これらのタンパク質は人体にとって異物であるので、免疫系が反応して、これらのタンパク質に対するミサイルのような抗体をそれぞれ産生します。
この4つの中で、代表的なタンパク質としてSタンパク質とNタンパク質に対する抗体を測定することによって、過去にこれらの異物タンパク質が体内に存在していたことを間接的に証明します。
理論上は、Sタンパク質に対するIgG抗体の半減期は23日なので、抗体価が10000であっても、半年で250分の1の測定感度以下になります。実際のデータを見ると、抗原となるスパイクタンパク質がしばらく残存するため半年で約10分の1ぐらいに減少します。Sタンパク質抗体価が高値であるならば、およそ過去半年間にSタンパク質が体内に存在していたと推定されます。
新型コロナ感染・後遺症と、ワクチン後遺症の違いは、体内にSタンパク質抗体だけが存在しているのか、S+Nタンパク質抗体が両方存在していのかで区別することが可能です。
ただし、ワクチン後遺症の方がその後に新型コロナ感染した場合やウイルスの持続感染がある場合は、S+Nタンパク質抗体が両方検出されます。
また、ワクチン接種によって大量のスパイクタンパク質が産生されて体内に沈着して後遺症となってしまったが、現在は血中にはスパイクタンパク質が存在しない場合は、Sタンパク質抗体価は低くなります。