高校時代は倫理社会、大学生時代は心理学に興味を持っていましたので、心理系の本をよく読んでいました。

特に國分康孝先生が好きで、國分先生の本はすべて読破していました。

その中でも「〈つきあい〉の心理学」という本が好きで、何度も読んでいました。

國分先生の心理療法は論理療法と呼ばれる現在の認知行動療法の元になる心理療法です。

研修医や大学院生の頃は、精神分析やラカンが全盛期でしたが、私自身は試験管を振っていましたし、本を読んでも理解できずにいました。

当時からアドラー心理学は好きで、なるほどと思いながら本で勉強していました。

アドラー心理学は今や全盛期で、私も講演や診療でアドラー心理学を紹介させて頂いております。

暴露療法やEMDRの研修を受けたことをきっかけに、その後はソマティックエクスペリエンシングなどのトラウマ系の心理療法を数多く学んできました。

その流れで、催眠療法、フォーカシング、身体療法なども学んで来ました。

現在は、自我状態療法からの流れで、パーツ系のセラピーの内的家族システム療法などを勉強しています。

心理療法は原則的には体験型学習であり、医者的な読書型学習では習得できないもので、研修、スーパーバイズ、自分がセラピーを受ける、自分がセラピーを提供する経験を積んでいくことが大切で、私もたくさんの様々な経験を積ませてもらいました。

すべての心理療法は有効ですが、ひとつの心理療法ですべてが解決するわけではありません。

最近の心理療法は、従来の心理療法を複雑に組み合わせる内容になっています。一方で身体療法からアプローチする流れもあります。

治療のための治療にならず、皆様の回復に繋がる心理療法を提供したいと考えています。