■脳の基礎律動であるアルファ波は後頭葉付近を中心に出現します。ぼんやりすると、このアルファ波のスピードが下がりシータ波からデルタ波になって睡眠となります。アルファ・シータトレーニングでは、デルタ波を出させずにシータ波とアルファ波を出させることによって、入眠はしないけど、ぼんやりする状態を作り出します。

■アルファ・シータトレーニングで誘導される脳波の状態は、マインドフルネス瞑想と同じメカニズムで、デフォルトモードネットワークを介して、うつ、不安、不眠、依存症などの精神症状を改善します。

■このアルファ波とシータ波が優位になる脳の状態は、マインドフルネス瞑想だけでなく、催眠治療中、スポーツなどで高い集中力を発揮してハイパフォーマンスになるいわゆるゾーンにも近い状態です。

■デフォルトモードネットワークの中心的な機能を担っている後部帯状回(PCC、posterior cingulate cortex)のあるPZで主に実施します。10-20法では以下の場所です。