新型コロナワクチン接種後の皮膚血管炎

新型コロナワクチン接種後の皮膚病変については、膨大な報告があり、レヴューも出ています。(2022, Gambichler)(2021, Tan)(2021, Sun)

日本の皮膚科雑誌でも特集が組まれています。(2023, コロナワクチンと皮膚病)

新型コロナワクチン接種後の皮膚血管炎(Cutaneous vasculitis)は、自己免疫などが関与して、病理学的には「白血球破砕性血管炎」と呼ばれます。

新型コロナウイルス感染後にも、同様の皮膚血管炎が報告されています。(2020, Mayor-Ibarguren)

非特異的アジュバンド効果による炎症反応、スパイクタンパクによる血管内皮の損傷、血小板に対する自己抗体など様々な原因で、皮膚の小血管が影響を受けます。一般的には、免疫複合体が血管壁に沈着して、補体系を活性化させて作られたタンパク質によって、好中球が血管壁に引き寄せられます。補体系によって活性化された好中球は、血管壁に損傷を与える酵素などを放出します。好中球は血管壁に浸潤するとともに、脱顆粒を起こして血管壁に核破片の沈着を生じます。(白血球崩壊)血管壁内および血管腔内にフィブリン沈着して、フィブリノイド壊死となります。

ワクチン接種後、数日で発症して数日から数週間で軽快します。対症療法的な、ステロイドや抗ヒスタミン剤が使われます。