うつと疲労のエキス剤漢方治療
疲労に効く漢方はすべて虚証が適応となります。2つの図は上から下に実証から虚証が適応になります。
抑肝散と抑肝散加陳皮半夏、および十全大補湯と人参栄養湯の違いは、後者に行気(気の流れを良くする)の効能を持つ陳皮が加えられていることで、陳皮による「うつ、不眠、動悸」などの精神症状への効果が期待できます。
重鎮安神の効能を持つ柴胡は、柴胡桂枝乾姜湯(8)、四逆散(5)、柴胡加竜骨牡蛎湯(5)、抑肝散(5)、抑肝散加陳皮半夏(5)、加味帰脾湯(3)の順番で生薬として含まれています。
帰脾湯と加味帰脾湯の違いは、後者に重鎮安神の効能を持つ柴胡(3)が少量加えられることによって、「うつ、イライラ」への効果が期待できます。