ワクチンを打った人だけコロナに罹る理由

まとめ:新型コロナワクチン接種を繰り返すほど免疫反応をブロックするIgG4抗体が特異的に増えて新型コロナ感染を起こしやすくなります。これは、同じ抗原に何度も暴露されることによって、免疫系が攻撃の対象と見なさなくなる現象で、免疫寛容と言います。

IgGには4つのクラスがあります。IgG1 はほとんどのタンパク質/ペプチド抗原に対して最も優位な免疫となる抗体ですが、IgG2 は糖抗原に対する抗体に富み、補体結合性は弱いのが特徴であり、また IgG3 は補体結合性が強く胎盤通過性が良いです。一方、IgG4 は胎盤の通過性は良いものの補体を結合しないのが特徴ですが、アレルゲンと IgE 抗体の反応を阻止する遮断抗体でもあることが知られています。

免疫反応をブロックする非炎症性スパイクタンパク特異的IgG4抗体が、2回目の新型コロナワクチン接種後210日の時点で有意に高くなり、3回目接種後ではさらに高くなることが報告されています。(2023, Irrgang)

新型コロナワクチン接種によって誘導される効果的な体液性応答は、高濃度の IgG3 の合成で構成されます。( A )。IgG3 抗体は、その可変領域を介して感染細胞の膜に露出したウイルス抗原に結合します。この抗体には、細胞傷害性 T 細胞および他の免疫細胞に見られる対応する受容体によって認識される定常領域 (Fc) があります。細胞傷害性 T 細胞が活性化され、感染した細胞を破壊する化学物質を放出します。( B)。ワクチン接種を繰り返すと、高い IgG4 レベルが誘導されます (赤色で示されています)。この抗体は、IgG3 抗体の Fc 領域が細胞傷害性 T 細胞にある受容体に結合するのを阻害し、その活性化をブロックするため、感染細胞は破壊されません。この意味で、追加免疫を繰り返すと、高レベルの IgG4 の産生に切り替わり、免疫応答が損なわれます。(2023, Uversky)

英国国家統計局(ONS)は、2021年4月から11月中旬まで、ワクチン未接種者の死亡率が、2回目のワクチン接種を受けたワクチン接種者と比較して高かったと報告しました。しかし、2021年11月末から2022年12月にかけて、この状況は反対になりワクチン接種を受けていない人に比べて、3回目のワクチン接種を受けたワクチン接種者の死亡率が高くなりました。(英国におけるワクチン接種状況別の死亡数)

さらに、最近の研究では、2021年の欧州における新型コロナウイルスワクチン接種の接種率と2022年の月間全死因超過死亡との関係性を調査した結果、パンデミック前よりも死亡率が高くなりました。人口規模別に推定した31カ国の分析によると、2021年のワクチン摂取量が多かった国では、2022年の最初の9か月間における全死因死亡率がさらに増加しまし​​た。2021年のワクチン接種率の1パーセント増加は、2022年の月間死亡率0.105%増加と有意に関連していました(95%CI、0.075~0.134)。この関係は、代替要因を調整した後も強いままでした。(2023, Aarstad)