不妊の中医治療
腎は生殖を司ることから、腎虚が不妊の主な原因です。ワクチン後遺症による不妊は、瘀滞胞宮が最も当てはまります。
瘀血によって、子宮や子宮周辺への血流が滞ることによって不妊となります。
腎虚 | |||
腎気虚 | 腰膝酸軟、疲労感 | 補腎益気、温陽衝任 | 毓麟珠(いくりんしゅ) |
腎陽虚 | 腰膝酸軟、子腹冷痛 | 温腎暖宮、調補衝任 | 温胞飲(うんほういん) |
腎陰虚 | 腰膝酸軟、陰虚(痩せ型、皮膚乾燥、動悸、不眠、多夢、五心煩熱) | 滋陰養血、調補衝任 | 養精種玉湯 |
肝気鬱結 | 鬱、易怒、ため息 | 疏肝解鬱、理血調経 | 開鬱種玉湯 |
瘀滞胞宮 | 痛経、血塊が出ると腹痛が楽 | 逐瘀蕩胞(ほうぼう)、調経助孕(じょよう) | 少腹逐瘀湯、血府逐瘀丸 |
痰湿内阻 | 肥満、頭重、胸悶 | 燥湿化痰、理気調経 | 蒼附(そうふ)導痰丸 |
毓麟珠:人参、白朮、茯苓、芍薬、杜仲、鹿角霜(ろっかくそう、助陽)、川椒(せんしょう、利水)、川芎、炙甘草、当帰、熟地黄、菟絲子
温胞飲:熟地黄、山薬、菟絲子、肉桂、附子、杜仲、白朮、山薬、枳実、人参
養精種玉湯:熟地黄、山萸肉(さんゆにく、山茱萸、収渋)、当帰、白芍
開鬱種玉湯:白芍、当帰、白朮、牡丹皮、茯苓、香附子、天花粉
少腹逐瘀湯加減:当帰、生蒲黄(ほおう、止血)、没薬、川芎、五霊脂、赤芍、肉桂、乾姜、延胡索、小茴香(しょうういきょう、散寒)
血府逐瘀湯:当帰10、牛膝9、紅花(こうか)10、生地黄10、桃仁12、枳穀(きこく、化痰・行気)6、赤芍(せきしゃく)6、柴胡3、甘草3、桔梗5、川芎5
蒼附(そうふ)導痰丸:蒼朮、香附子、陳皮、茯苓、胆南星、枳穀、半夏、神曲(しんきょく、消導、神麴)、炙甘草