脇痛の中医治療

中医学での胸脇(きょうきょう)の痛みを脇痛(きょうつう)と呼んで、ひとつの弁病として扱います。

肝気鬱結鼠(きん)痛無定所、納呆、ため息柴胡疎肝散
瘀血停着脇痛は刺痛、固定痛、夜に激しい旋覆花湯加味
肝陰不足脇肋が隠痛して綿々と続く、心中煩熱、めまい一貫煎
肝胆湿熱発熱悪寒、胸悶納呆、悪心嘔吐竜胆瀉肝湯

柴胡疎肝散:柴胡、芍薬、甘草、枳実、川芎、香附子、青皮

旋覆花湯加味:旋覆花、葱白(そうはく、辛温解表)、茜草(せんそう、止血、新絳)、当帰、丹参、桃仁、鶏血藤

一貫煎:沙参(滋陰)、麦門冬、生地黄枸杞子当帰、川楝子(行気)

竜胆瀉肝湯:竜胆、黄芩、山梔子、柴胡、当帰、生地黄、車前子、沢瀉木通(利水滲湿)甘草