イベルメクチンクリーム
❑ヘルペス
イベルメクチンは幅広い抗ウイルス効果が報告されています。(2020, Heidary)
イベルメクチンは、DNAポリメラーゼの核内輸送を阻害して、ウイルスの複製を防ぐことが報告されています。(2020, Raza)
❑酒渣への有効性
イベルメクチンが酒渣の原因であるニキビダニに有効であることが報告されています。(1999, Forstinger)
イベルメクチンクリームの1日1回の使用で、酒さの炎症性病変の局所治療に効果的であることが報告されています。(2015, Deeks)
2014年にアメリカのFDAで酒さ治療薬として承認されています。
❑ニキビへの有効性
ニキビの原因菌としてアクネ菌の増殖が挙げられますが、ニキビダニの過剰増殖が一因である場合もあります。イベルメクチンクリームを使用する事で、ニキビダニを減少させ、ニキビを改善させることが可能です。
「ニキビダニ」は、毛穴や皮脂腺に誰でも常在しており、通常は問題は起こしません。不適切なスキンケアや、外用薬の誤用(特にステロイド系塗り薬の誤用が多いです)などで、ニキビダニ(毛包虫、demodex)の数が増えると、ニキビや皮膚炎を引き起こし、この場合のニキビを「毛包虫性ざ瘡」といいます。
毛虫性座瘡に対して、イベルメクチンの有効性が報告されています。(2022, Paichitrojjana)