癥瘕の中医治療

癥瘕積聚(ちょうかせきしゅう)は、腹腔内の腫塊があり、腫脹・疼痛を伴う病証です。

癥瘕下焦
積聚中焦
癥と積有形瘀血
瘕と聚無形気滞

癥瘕(ちょうか)は、女性の下腹部の腫塊で、現代医学の生殖器腫瘍、子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫のことです。

気滞結塊は軟らかい、移動性、痛みの場所も移動性香棱丸
+月経不調加 丹参、香附子
+帯下が多い加 茯苓、薏苡仁
+腹痛が激烈加 延胡索、田七
血瘀結塊は硬い、固定性、疼痛は拒按桂枝茯苓丸
+月経過多、崩漏が止まらない加 失笑散、血余炭
+帯下が多い加 薏苡仁、白芷
+疼痛が激しい加 延胡索、乳香、没薬
+月経過少、無月経加 牛膝、沢蘭
邪が実し、正気も盛ん、肌がカサカサ大黄䗪虫丸
痰湿下腹部の結塊、柔軟、冷え性、腹部痞悶、舌苔白膩開鬱二陳湯
湿熱による癥瘕、発熱口渇、胸悶煩躁、下腹部の痛み、帯下が多く臭気大黄牡丹皮湯

桂枝茯苓丸桂枝、茯苓、牡丹皮、桃仁、芍薬

大黄䗪虫丸:大黄、黄芩、甘草、桃仁、杏仁、芍薬、地黄、乾漆、虻虫、水蛭、蠐螬、䗪虫

開鬱二陳湯:半夏、陳皮、茯苓、青皮、香附子、川芎、莪朮、木香、檳榔子、甘草、蒼朮、生姜

大黄牡丹皮湯:紅藤(こうとう、清熱解毒)、敗醤草、桃仁、穿山甲