紫斑(内出血)の中医治療

血証とは、血液が正常な道から外れ、口や鼻から溢れたり、小便や大便に混ざったり、皮膚に滲出したり(紫斑)する病証です。

血小板減少を伴わない紫斑として、血管性紫斑病があります。これは血管壁の障害により紫斑を生じるもので、老人性紫斑、壊血病、アレルギー性紫斑病などがあります。

血熱妄行熱が経絡を壅滞して、血液の運行が乱れ、肌腠(きそう)から溢れる発熱、口渇、便秘犀角地黄湯
陰虚火旺虚火が脈絡を傷つけて、肌腠(きそう)から溢れるほてり、顔面紅潮、盗汗茜根散(せんこんさん)
気不摂血中気不足によって気が血を統摂出来ず、肌腠(きそう)から溢れる慢性、精神不振、めまい、顔面蒼白、納少帰脾湯

犀角地黄湯:犀角(清熱涼血)、生地黄、牡丹皮、赤芍

茜根散:茜草根(せんそうこん、止血)、黄芩、阿膠、側柏葉(そくはくよう、止血)、生地黄、甘草

帰脾湯:酸棗仁、茯苓、人参、黄耆、当帰、竜眼肉、白朮、大棗、遠志、木香、甘草、生姜