上部消化器症状のエキス剤の使い分け
❑脾気虚
四君子湯は、脾気虚(食欲不振、下痢、倦怠感)の基本処方です。
六君子湯は、脾気虚+痰湿(悪心、嘔吐、腹満、咳嗽)に使います。
啓脾湯は、脾気虚で下痢+食滞の強い場合に使います。参苓白朮散(脾気虚の基本方)の附方です。
平胃散は、湿困脾胃(腹満、腹痛、嘔吐、下痢)の基本方です。
❑胃内停水(胃がポチャポチャ)
茯苓飲は、胃内停水(嘔吐、腹満、食欲不振)に使います。
茯苓飲合半夏厚朴湯は、胃内停水の重症例に使います。
半夏厚朴湯は、梅核気に使います。
❑その他
半夏瀉心湯は、急性胃炎+食欲不振+下痢に使います。
人参湯は、冷え症+食欲不振+下痢に使います。
安中散は、冷え症+胃痛+食欲不振に使います。
大建中湯は、冷え症+腹痛+腹満に使います。