新型コロナとリンパ腫

悪性リンパ腫は、白血球のうちリンパ球ががん化する病気です。悪性リンパ腫は、100種類以上の病型(病気のタイプ)があり、がん細胞の形態や性質によって、大きくB細胞リンパ腫、T細胞リンパ腫・NK細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫に分かれます。なお、B細胞リンパ腫とT細胞リンパ腫・NK細胞リンパ腫を合わせて非ホジキンリンパ腫と呼ぶこともあります。

リンパ腫の多くはリンパ節やリンパ組織で発生し、腫れとなり様々な症状を示します。

2024年の最新のレヴューで、新型ワクチン接種後のリンパ腫の合計143例が特定され、9件の記事からの11例とワクチンの有害事象の132例が含まれていました。体系的な分析により、症例のうち53.8%が女性であり、発症年齢の中央値は62歳(範囲:9〜99歳)であることが明らかになりました。最も一般的に関連するCOVID-19ワクチンはmRNAワクチンであり、ファイザー-ビオンテックが51.7%、モデルナが42.7%を占めました。次に多かったのは、ChAdOx1 nCoV-19(0.7%)とvAd26.COV2.S(4.2%)を含むアデノウイルスベクターワクチンでした。患者の約45.7%がワクチン投与後30日以内にリンパ腫を発症しました。病理学的タイプの大部分は非ホジキンリンパ腫でした(71.3%)。 新型コロナワクチンの投与は、リンパ腫の発症の関連リスクを潜在的に高める可能性があります。(2024, Cui)

日本国内のがんによる死亡データから、ワクチン接種開始以後、悪性リンパ腫による死亡数が増えていることが報告されています。(がん情報サービス

2018年12830人
2019年13049人
2020年13786人
2021年13781人
2022年14033人
2023年14197人

日本国内のがんの罹患数のデータは、まだ最新の統計データが出ていません。(がん情報サービス、悪性リンパ腫