『黄帝内経』十二官図
『黄帝内経』では、臓腑(ぞうふ)を国家の役職や社会的な役割にたとえて、それぞれの臓腑の機能や重要性を説明します。

心 | 君主の官 | 国家の「君主(王)」 | 五臓六腑の大主 | 生命活動の中心 |
肝 | 将軍の官 | 軍の総司令官 | ||
脾胃 | 倉廩(そうりん)の官 | 食料庫の管理者 | 後天の本 | 気血生化の源、気血津液は脾胃が運化した水穀の精緻を原料とする |
肺 | 相傅(そうふ)の官 | 君主を補佐する宰相 心を補佐して治めるのが仕事 | 五臓の長 | 主気(気を主る) |
腎 | 作強の官 | 生命力・発展担当官 国家の根本を支える存在 | 先天の本 | 腎には先天の精(生命の源、臓腑の陰陽の元)が蓄えられる |
胆 | 中正の官 | 公平な判断を下す審査官、裁判官 決断を司る | ||
小腸 | 受盛の官 | 重要な資源を選別する役人、栄養と不要物を分別し、清濁を分ける | ||
大腸 | 伝導の官 | 輸送官、運輸相 不要な物資の輸送・排泄 | ||
膀胱 | 州都の官 | 水分管理官 水分を蓄積・排出する | ||
三焦 | 決瀆(けつどく)の官 | 水道管理官 水路を管理する |