魚は本当に安全なのか?
福島第一原子力発電所のALPS処理水の海洋放出は、2023年8月に開始されました。
ALPS(多核種除去設備)処理水とは、福島第一原発の原子炉建屋に流入した地下水や雨水などが放射性物質を含んだ汚染水となり、それをALPSで浄化処理したものです。この処理により、ほとんどの放射性物質は基準以下まで除去されますが、「トリチウム(三重水素)」は除去できません。
福島第一原発では、トリチウムを含む処理水を海水で大幅に希釈してから放出しているので、安全で問題はないとされています。
問題の発言は、1:48:30〜です。
体内に取り入れられたトリチウムはDNA二本鎖切断を引き起こす可能性があり、理論的にはがん化に関与し得ますが、具体的に「どの種類のがん」と特定する証拠は現時点で不足しています。白血病や脳腫瘍などが仮説として挙げられています。
国立がん研究センター がん情報サービスから、2023年と2023年の都道府県別の悪性腫瘍の年齢調整死亡率の図が以下です。2024年のデータはまだ出ていません。現時点では、大きな変化はないように見えます。
