ワクチン後遺症患者で遺伝子発現の異常が見つかりました

mRNAワクチン(BNT162b2 または mRNA‑1273)接種後に 新規副作用(グループ1、非がん症例:3名)や 新たながん診断(グループ2、7名)を受けた患者群を対象に、トランスクリプトーム(全遺伝子発現=発現しているRNAの集合体)の変化をHealthyコントロール(803名)と比較しました。
🧍♂️グループ1:副反応が出た人たち(がんでない)
これらの人の体の中では、以下のような変化が見られました:
- エネルギー工場(ミトコンドリア)の不調
→ 細胞が疲れやすく、元気がなくなっていた。 - 体の中の“ゴミ処理”がうまくいっていない
→ いらないタンパク質を分解する機能(プロテアソーム)が弱っていた。 - タンパク質を作る工場(リボソーム)が混乱していた
→ 正しく働かない遺伝子やタンパク質が増えていた。 - 体がずっと炎症状態になっているような反応
→ ウイルスと戦っているような免疫反応が続いていた。 - 血管の細胞(血管内皮細胞)がダメージを受けていた
→ 血流や酸素の流れに影響が出ていた可能性。 - がんにつながるような変化も少し見られた
→ 正常な細胞のブレーキが弱まり、増えやすくなっていた。
🧍♀️グループ2:ワクチン後にがんが見つかった人たち
このグループでは、上の変化に加えて、さらに次のような「がんができやすい」体の状態も確認されました:
- 遺伝子が傷つきやすくなっていた
→ DNAの修復がうまくいかず、細胞にエラーがたまりやすくなっていた。 - 遺伝子の働き方が変わっていた(エピジェネティックな変化)
→ 細胞の命令系統がぐちゃぐちゃになっていた。 - “細胞がウイルスに感染した”と勘違いした免疫反応
→ 本来不要なはずの免疫反応が活発になっていた。 - 細胞の中でタンパク質を作る働き(リボソーム)が異常に活発に
→ 細胞が必要以上に成長しやすくなっていた。 - がん細胞がよく使う遺伝子が強く働いていた
→ がん化のスイッチが部分的に入っていた。
結論として、ワクチン接種後、一部の人では細胞が強いストレスを受けていたり、異常な免疫反応が続いていたりしていた。がんと診断された人では、それに加えて細胞の遺伝子や増殖に関する制御が崩れているようなサインも見つかりました。これは、「遺伝子そのもの(DNA)」ではなく、「発現しているRNAの集合体=遺伝子発現」(トランスクリプトーム、transcriptome)の異常を意味します。がんグループの一部で、「DNAの安定性が崩れている」「遺伝子が傷つきやすい」といった変化(ヒストン修飾、DNA修復系の異常)が見られたと報告されていますが、DNAそのものの異常には言及していません。(2025, Ranke)
別の報告で、遺伝子組換えが起こっている可能性が指摘されています。
試験管内の実験では、Pfizer/BioNTech の BNT162b2(mRNAワクチン)を、ヒト肝臓由来のがん細胞株 Huh7に投与したところ、6時間以内に BNT162b2 mRNA由来のDNA断片が検出されました。これは、細胞内でワクチンのmRNAがLINE‑1という酵素を介してDNAに逆転写されることを意味します。(2022, Alden)
Neo7Bioscienceおよびノーステキサス大学の研究チームが、mRNAワクチン接種後の実際の人の血液サンプルを対象に、逆転写の可能性や遺伝子発現異常の痕跡を調べたところ、ワクチン由来のmRNAがDNAに変換され、体内に残る可能性が示されています(ただし、直接的なDNA証拠については限定的)。(論文未掲載)