エキス剤漢方が効きにくい理由〜その2

日本のエキス剤漢方は、最終容量が7.5g、6g、9gなど決まった量に固定されています。

一方で、それぞれの方剤には多種類の生薬が含まれますが、それぞれの生薬はその最適含有量が決まっています。

例を上げると、生薬の種類の少ないエキス剤には十分量に近い生薬が含まれていますが、生薬の種類の多いエキス剤では、含まれる生薬の量が極端に少なくなっています。前の記事でレーダーチャートで示しました。(エキス剤漢方薬が効きにくい理由

生薬の種類とエキス剤に含まれる生薬含有率をグラフにすると、統計学的に有意な明らかな傾向が出ています。(ピアソン相関係数: -0.608、p値: 0.00014)