<症例>新型コロナワクチン接種後に発症したME/CFS、心不全の寛解例
61歳 女性 主婦 PS6~7 ME/CFS(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)、心不全
2022年11月に新型コロナワクチン5回目を接種後に、微熱、全身倦怠感、動悸、胸痛、めまい、胃痛、腹痛、食欲不振、体重減少(14キロ減少)が出現した。
家事が出来なくなり、ほとんど寝たきりの生活となった。( PS6~7)
大学病院などを受診するが異常なしと言われたため、2023年9月に当院を初診。
煎じ薬と栄養療法で治療を開始するが、食事は本人が作れなくなり、家族に作ってもらうため食事療法は実践は出来ていない。
弁証:心脾気虚、方薬:1)茯苓7g,人参5g、炙甘草3g,山薬5g,熟地黄5g,大棗6g,黄耆7g
2)水蛭五味除去散
2024年8月、弁証:心脾気陰両虚、肝気犯胃、血脈瘀阻 、気血虧虚
方薬:1)茯苓7g,人参5g、炙甘草3g,山薬5g,熟地黄3g,大棗6g,黄耆7g、当帰5g,白芍7g,川芎5g、陳皮6g
2)水蛭五味除去散
ほとんど症状が回復して、PS1程度で、以前と同じように家事も外出も出来るようになった。体重もかなり元に戻った。