筋膜リリースと達原飲
アンドリュー・テイラー・スティル医学博士は 1874 年にオステオパシーを創始しました。
筋膜リリースとは、筋膜のよじれやねじれを解消して、正しい筋と筋膜の伸長性と筋肉の動きの回復を促すします。オステオパシーの技術の中から発展した「筋膜(fascia)」に焦点を当てた治療法で、はマッサージの技法のひとつです。

筋膜とは、筋肉を包む膜のことですが、筋繊維は様々な筋膜に包まれています。

中医学でいう膜腠(まくそう)は、膜原と腠理のことで、人体のあらゆる部位に存在してすべてを包んでいる組織部分です。
腠理とは、狭義では皮膚・粘膜と皮下・粘膜下筋肉との間の空間で、気血津液が流通する通路。特に衛気。外邪が侵入する入口にもなります。

膜原とは、狭義では胸膜と横隔膜の間の空間で、上焦と中焦の間に位置する。邪が停滞しやすい「邪気の留まり場」になります。
広義では、腠理は外層に存在する膜で包まれた膜腠で、底に穴の空いた壺状の形をしています。

膜腠の症候の本質は、津気が阻滞して膜が刺激されることである。
広義では、膜原は膜原は内層に存在する膜で挟まれた膜腠で、膜と膜の間の空間です。
筋膜は、中医学では膜原に相当しており、膜原の湿(津液が熱化などによって濃度が高くなり粘度をもったもの)を取り除くのが達原飲です。
つまり、筋膜リリースは外側から、達原飲は内側から筋膜に作用して、筋肉の問題を解消させます。
