トラウマセラピーの源流は、フロイトの精神分析にあり、それと反対の流れとして、アドラー心理学や認知行動療法があると考えています。
時間軸で見ると、過去に焦点を置くのか、現在や未来に焦点を置くのかの違いです。
どちらが正しいというわけではなく、どちらも大事な考え方であり、治療法です。
現在はトラウマセラピーとして、曝露療法、EMDR、ソマティックエクスペリエンシング、催眠療法、フォーカシング、身体療法をはじめとして、新しいトラウマセラピーが次々と生まれています。
特に交通事故などの単回性トラウマに対しては、画期的な有効性を発揮します。
一方で、幼少期の養育の問題が関係する複雑性トラウマの場合は、セラピーには時間を要することが少なくありません。
すべてのトラウマセラピーは有効ですが、ひとつのトラウマセラピーがすべての方に合うとは限りません。
どの治療法を選択されるのか、治療者とよく相談して進めていくことが大切です。