扁桃炎、咽頭痛に使うエキス剤の生薬分析

葛根湯は、風邪の初期の炎症症状に使います。悪寒はあるが発熱は少ない状態に使います。

扁桃炎そのものには、排膿消腫作用のある桔梗を含む方剤が使われます。葛根湯には桔梗は含まれまていません。

急性期は小柴胡湯加桔梗石膏、慢性期は荊芥連翹湯を使います。

桔梗湯は、ピンポイントで扁桃炎だけの場合に使います。小柴胡湯加桔梗石膏との大きな違いは、清熱作用の石膏が入っており、発熱に効きますが、胃腸の副作用が出る場合があります。

荊芥連翹湯は、慢性期の扁桃炎などの症状のある人のための総合感冒剤的な方剤です。