虚証と実証
虚証 | 不足 | 病症の進行過程で正気不足の現れのあるもの | (気血津液精)不足と(臓腑)機能減退 |
実証 | 余計なものが有る | 病症の進行過程で病邪の存在が顕著なもの | 有余と停滞 |
虚実夾雑証 | もともと実証+病邪→正気損傷で虚証になる、病邪も残存 もともと虚証+病邪 もともと虚証+内生の病理産物が結集 |
出現頻度:虚実夾雑証>単純な実証>単純な虚証
病邪:六淫の外邪(外風・外寒・暑・外湿・外燥・火)および内生五邪(内風・内寒・内湿・内燥・火)と情志・食積・虫積・気化異常による水飲/痰湿/瘀血と、気機の混乱によって発生した人体に有害な一切の要素。
労逸と飲食によるものは、病邪には含めない。(=虚証)
七情とは7種類の情志(喜・怒・憂・思・悲・恐・驚)の変動のことである。
実証 | 虚証 | |
脈 | 実(有力) | 微細虚(無力) |
舌 | 厚膩 | 光剥無苔 |
腹痛 | 持続的、拒按 | 間欠的、喜按 |
胃脘部の脹痛 | 食欲不振 | 食べると楽 |
小便 | 黄赤短少、混濁刺痛 | 清長、夜間尿多い |
大便 | 熱臭、不爽 | 失禁、完穀不化 |
痰 | 粘調、黄色 | 水様、白い |
声 | 高い、呼吸荒い | 低微、息切れ |