陰虚に対する食事・生活指導(薬膳)
■陰虚とは、体を潤し冷ます陰液(血や体液など)が不足し、体が乾燥、手足顔面のほてり、のぼせ、夜の微熱、夜間の発汗、口渇、体重減少、便秘などの症状を起こす状態です。
■原因としては、寝不足(特に夜ふかし)、塩辛い・刺激性の食物、油っこい・揚げ物、喫煙、飲酒、カフェイン、甘いもの・加工食品、冷たい飲食物、過剰な運動、精神的・肉体的ストレスがあります。
■陰虚を改善する季節毎の食材
春 | 肝陰を養う | 山芋・黒ごま・桑の実・黒豆・ゆり根・クコの実 |
夏 | 清熱・生津 | トマト・白きくらげ・緑豆・冬瓜(とうがん)・きゅうり・スイカ・メロン・マンゴー |
秋 | 潤肺・潤燥 | 梨・れんこん・ゆり根 ・クコの実・白きくらげ・梨・リンゴ・ぶどう・ |
冬 | 補腎・滋陰 | 黒豆・山芋・くるみ・黒ごま・桑の実 |
年中 | 卵黄・豚肉・豆腐・蜂蜜・貝類・イカ・タコ・カニ・バナナ・にんじん |
■BMIから見て痩せ型の方
体重を増やす方法が、非常に有効です。陰虚とは身体の水分が不足することにより、身体を冷やすことが苦手な体質です。人体の80%は水で出来ているので、体重を1キロ増やせば、800ccの水分を保持できることになり、陰虚体質が改善します。
■陰虚火旺
陰虚火旺は、陰虚の症状が進むとめまい、のぼせ、ほてり、動悸、多夢、足腰がだるいなどを起こす状態です。
上記以外に改善する食材として、あわ、白菜、セロリ、せり、キシャ、ほうれん草、小松菜、アスパラガス、柿、白きくらげ、白ごま、緑茶
■肝火上炎
肝火上炎は、陰虚の症状が進むとイライラ、怒りっぽい、多夢、胸脇部の脹痛、耳鳴り、めまい、顔や目が赤い、鼻血などを起こす状態です。
上記以外に改善する食材として、あわ、じゅんさい、白菜、大根、なす、マコモ、にがうり(ゴーヤ)、セロリ、キーウイ、緑茶があります。