ブースター頻回接種が若者成人の死亡率を上昇させます

浜松市(2021~2024年、人口約78万)および松戸市(2021~2025年、人口約50万)の住民基本台帳とワクチン接種記録を連結し、年齢およびワクチン接種回数別の全死因死亡率を分析した。3つの年齢層(20~49歳、50~64歳、65~89歳)を対象とした。死亡率は人年を用いて算出し、各死亡は最後に接種したワクチンに帰属させた。
20~49歳、50~64歳、65~89歳。死亡率は人年を用いて算出し、各死亡は最後に接種したワクチン回数を原因とした。結果:高齢者(65~89歳)では5回以上接種群の全死因死亡率が低かったが、これは健康な被接種者バイアス(健康な個体が接種継続しやすい傾向)を部分的に反映している可能性がある。対照的に、若年成人(20~49歳)では5回以上接種で死亡率が顕著に上昇し、50~64歳では6回接種で死亡率が高まった。これらの傾向は、高リスク層への選択的接種だけでは観察された傾向を完全に説明できないことを示唆している。頻繁な接種は高齢者の死亡率低下と関連したが、若年成人では死亡率上昇と関連した。(2025, Iwamoto)