薬対:延胡索と川楝子・香附子
延胡索は、延胡索と川楝子(金鈴子散)、または延胡索と香附子の薬対で肝気鬱結の脹痛、胃痛、月経痛に使います。
延胡索に含まれるテトラヒドロパルマチンは、オピオイドμ受容体およびドーパミンD2受容体に作用して、鎮痛作用を発揮します。(2014, Zhang)
| 延胡索 | 活血化瘀 | 辛・苦・温 | 肝・脾・心・肺 | 活血行気・止痛 | 瘀滞がある場合にのみ使う |
| 川楝子 | 行気 | 苦・寒・小毒 | 肝・胃・小腸・膀胱 | 疏泄肝熱・解鬱止痛、行気止痛 | 苦寒のため辛温の延胡索と薬対で使う |
| 香附子 | 行気 | 辛・微苦・微甘・平 | 肝・三焦 | 理気解鬱、調経止痛 | 気虚、陰虚には禁忌 |
