体温と免疫

2016年にシャロンらが、総論を出しています。

発熱反応は、炎症性疾患および感染性疾患における基本的な生体反応です。

体温を1℃上げることによって、身体の代謝率は10~12.5%高くなり、身体の免疫反応をより活発にすることが出来ます。

発熱により、白血球の貪食能が高くなり、侵入病原体に対する防衛能力が上がります。

発熱により、リンパ球のリンパ節への移動を活発にします。

これらのメカニズムは、発熱性サイトカイントと言われるインターロイキン6が中心的な役割を担っています。

がんに対する温熱療法では、熱によるがん細胞への直接攻撃および抗腫瘍免疫を高めることが知られています。

逆に、寒さによって炎症反応が起きることも知られています。

寒い場所に行くと、皮膚や粘膜が赤くなり、涙や鼻水が出たり、身体が震えるのは炎症反応と言えます。

寒い気候はウイルスに対する免疫能力を低下させて、風邪引きやすくなることも知られています。

これらが、感染を防ぐために「身体を温めること、身体を冷やさないこと」が有効であるという理論の背景になります。

昔の人の知恵を馬鹿にしてはいけません。

コロナウイルスは温度と湿度に弱いのではないかと言う説もありますが、気温が上がるとヒトの抵抗力が上がるので、感染しても重症化しにくくなります。

明けない夜はありません。