OD(起立性調節障害)

2020年7月15日

起立性調節障害(OD、 Orthostatic Dysregulation)は、「起立や座位で脳血流が減少し、思考力と判断力が低下する」身体の病気と定義されています。

成長期の10歳から16歳に多く、睡眠リズムが5時間程度後ろにズレている事が原因で、午前中に交感神経活動が活性化しないで、夜間に交感神経が活発化するため寝付きが悪くなります。

朝に起きることが出来なくて、遅刻や不登校に繋がります。

つまり「成長期の子供の宵っ張りの朝寝坊」です。

診断では症状に加えて、起立時の血圧の変化を見ます。

治療法としては、生活指導と薬物療法がガイドラインで推奨されています。

この患者さんを循環器内科から見ると起立性調節障害、睡眠外来で見ると睡眠相遅延症候群、児童精神科から見ると発達障害、心理カウンセラーから見ると心因性不登校やゲーム・スマホ依存症の診断が付きやすい傾向にあると思います。

現代医学は専門性が高くなり、診断と検査に重点が置かれ、治療は薬物療法に偏っています。

起立性調節障害の予後については、全体的な予後は良好であり、86%が診断後5.4年で症状の改善または改善を報告されています。

つまり、成長すれば治るということです。

成長のためには動物性タンパク質の摂取などの栄養療法が第一に大切です。

簡単ではないですが、近視眼的にならずに、病態全体を俯瞰して見ることが大切です。