奥山治美先生の油の話

まとめ:安全性の高い油は、バター、ラード(豚脂)、ヘット(牛脂)、生クリーム(牛乳由来)です。これらは加熱出来ます。

積極的に摂りたい油は、魚油、しそ油、アマニ油、えごま油です。これらは加熱出来ません。

1.カノーラ油などの植物油は極めて危険な油

カノーラ油および硬化油(水素添加大豆油)を摂取したラットの寿命が約40%短くなることを報告してます。

カノーラ油は抗酸化酵素のレベルを下げるので、過酸化ストレスが上昇して短命や発癌に繋がると考えられています。

また、植物に含まれる解明されていない毒性のある微量成分が原因であると指摘されています。

それ以外にも、ビタミンK2の働きを阻害させることによる糖尿病の発症に関与したり、環境ホルモンとしての副作用があり、男性ホルモンを低下させることを報告しています。

(硬化油は、トランス脂肪酸を含むマーガリン、ショートニングのことです)

2.ココナッツオイルもリスクあります

カノーラ油と同様に環境ホルモンとして働く副作用があります。(ステロイド5α-還元酵素の阻害)

LDLコレステロールを増加させて、心血管リスクを上げることも報告されています。

3.オリーブオイルもリスクがあります

オリーブオイルもカノーラ油と同様に、糖尿病を発症させること、糖尿病の発症と関連の深い発癌との関係が指摘されています。

4. しそ油、アマニ油、えごま油には、他の植物油に含まれる毒性が含まれていません

オメガ3脂肪酸が含まれていますので、積極的に摂りたい油です。

現代食ではオメガ6系脂肪酸のリノール酸を過量摂取する傾向があります。理想的には、オメガ6:オメガ3=2~4:1ですが、現実にはオメガ6:オメガ3=約40:1となり、炎症を起こしやすい状態になってます。

奥山先生の考えでは「血中脂質のリノール酸系:オメガ3群の比率を2:1以下にするのが目標」なので、オメガ3脂肪酸を含む油を積極的に摂取して、リノール酸の多い油は、食べ過ぎないことが大事です。

5.ナッツを食べ過ぎない

ナッツはタンパク質も多いですが、炎症の原因となるリノール酸が多量に含まれていますので、食べ過ぎには注意が必要です。

6.大豆製品、豆腐、豆乳

大豆製品もタンパク質が多いですが、炎症の原因となるリノール酸が多量に含まれていますので、食べ過ぎには注意が必要です。

「糖尿病は、体にいいはずの油が原因だった」奥山治美先生