ワクチンの重症化への有効性について

2021年9月にイギリスのキングスカレッジロンドンの約124万人を対象にした大規模調査の結果が出ました。

新型コロナウイルスに対するワクチンを1接種した群、2回接種した群、接種しなかった群を年齢別に比較しています。

生データを見てもわかりにくいので、文章にします。全年齢でのワクチン非接種群との比較です。PCR陽性者に対する重症者の比率の変化です。

1回接種で、入院率が、10.7%→3.9%に減少。

2回接種で、入院率が、7.4%→2.2%に減少。

1回接種で、5つ以上症状が出現する確率が、31.4%→22.2%に減少。

2回接種で、5つ以上症状が出現する確率が、29.3%→20.4%に減少。

1回接種で、症状が28日以上続く確率が、10.7%→9.2%に減少。(カイ二乗検定で有意差なし)

2回接種で、症状が28日以上続く確率が、11.4%→5.2%に減少。

まとめると、症状が重症化した場合に、ワクチン接種によって約5%〜10%有意に減らすことが出来ます。

日本の重症化率は、年間約6000人に1人の確率なので、自分がその6000人に1人に当たった場合に、ワクチン接種によって、重症化する確率を約5%〜10%減らすことが出来ます。

ワクチン1回接種と2回接種を比べると、2回接種の方が有効であると言えます。

2回接種を行うと1回接種と比較して、入院率が、3.9%→2.2%に減少、5つ以上症状が出現する確率が、22.2%→20.4%に減少、症状が28日以上続く確率が、9.2%→5.2%に減少します。

若者と高齢者を比較すると、高齢者でワクチン接種がより有効であると言えます。