医者も知らない乳がんとホルモン療法

2021年10月29日

リー博士の医者も知らない 乳がんとホルモン療法を読みました。

乳がんの原因の中核は環境ホルモン(環境エストロゲン)の影響によって、エストロゲンが過剰なエストロゲン優勢の状態になっていることである。このエストロゲン過剰な状態を避けることが乳がんの予防に役立つ。

石油から作られる石油化学製品に人類が依存するために、大気、我々が食べる食品、食器、家具などは環境エストロゲンつまり外因性エストロゲンが溢れた状態になっている。

エストロゲンの作用は、生殖の責任を担う組織の成長を促する。生理サイクルの初期で子宮内膜の増殖を促し、卵巣内の卵胞の成熟を促す。つまりエストロゲンは細胞の成長を促す作用を持つので、がんの原因と成り得ます。一方でプロゲステロンはこのエストロゲンの成長促進作用を抑制するので、ホルモン補充において、エストロゲンを摂る場合にプロゲステロンも摂ることが大事になる。

1969年にHPレイスは、158人の更年期の患者に、エストロゲンをプロゲステロンを両方用いた治療を行ったが、14年間のフォローで全員が乳がんにならなかった。

エストロゲンは甲状腺ホルモンの働きを阻害するので、エストロゲン優勢では甲状腺機能低下症状が出現してくる。

過剰なエストロゲンは、亜鉛、マグネシウム、ビタミンB群の不足、銅の過剰を招きます。

エストロゲンがアルツハイマー病を予防する話は神話に過ぎない。長期的なエストロゲン優勢は老化を促進したり、血栓症(ひいては脳血管疾患)のリスクを高くする。

エストロゲンは遺伝子、DNA、免疫系において、乳がんの始動を促進に複雑に織り込まれている。殺虫剤などの外因性エストロゲンがDNAを損傷して、細胞間のコミュニケーションを混乱させる。

乳がんを予防するには、過剰なエストロゲンを避けて、不足している場合はプロゲステロンを補い、DHEAレベルを正常に保ち、休息、運動、食事に注意することである。

エストロゲンの一種であるエストリオールは、乳房の成長や子宮内膜細胞に対する刺激作用が少なく、乳がんや子宮がんの予防効果を持ちながら、骨量、血管運動神経の症状(ほてり、寝汗)、脳機能、膣の萎縮、尿路感染症、皮膚の老化、血中脂質を改善し、血栓症の副作用もない完璧なエストロゲンである。しかし天然のエストロゲンであるので、製薬会社の特許が得られないために医療では使われない。

ホルモン補充療法(HRT)は乳がんのリスクを高める。

プロゲステロンは脂溶性が高いために体内に吸収されると赤血球と結合して組織に運ばれる。その組織のひとつが唾液腺導管であるので、唾液検査でプロゲステロンを測定する方法が必要である。血液検査では、赤血球を除いた血清で検査するとプロゲステロンは検出されない。

プロゲステロンクリームを使うと直ちに効果が現れる。血液が身体を循環するのにかかる時間はたった20秒なので、プロゲステロンクリームを使った女性は、「身体が直ちに大きなため息をついた」と言って、脳の鎮静作用を報告している。

食事や汚染物質などの環境上のリスクファクターが乳がんの80%を占めており、遺伝要因は20%に過ぎない。

脂肪の摂取が多い方が癌の発症率が高い。脂肪の種類としては、飽和脂肪酸は癌と関係しておらず、不飽和脂肪酸、トランス脂肪酸が癌のリスクと関係している。

不飽和脂肪酸の中では、多価不飽和脂肪酸(PUFA)が一価不飽和脂肪酸(オリーブオイル、米油)よりもがんのリスクが高い。これは、多価不飽和脂肪酸が酸化、フリーラジカルの生成が起こりやすいからである。

油のビンを開けたときに臭いがするのは酸化が原因であり、多価不飽和脂肪酸は臭いがしやすいが、飽和脂肪酸や一価不飽和脂肪酸は臭いがしにくい。

魚油も酸化しやすのでサプリには注意が必要で、サプリよりも魚を直接食べる方法が安全である。