てんかんの食事療法の選択プラン

2021年12月11日

てんかんの食事療法の変遷は、食事療法を中断してしまうドロップアウトの歴史とも言えます。人は食欲には勝てないので、低糖質・高脂肪食の継続は難易度が高いのが現実です。

自分に合う食事方法を、組み合わせて選択して行く方法があります。下のプランほど難易度が高く、特にプランEからは継続が難しい内容になっています。

プランA:糖質選択

糖質選択を行って、血糖値を上げやすい精製糖質(白米、パン、麺、お菓子、甘いジュース)を出来るだけ避けます。食べる順番も大事で、糖質を食事の最後に摂るようにします。

プランB:高タンパク食

修正アトキンス食以降のてんかんの食事療法ではタンパク質の制限はありません。古典的ケトン食では、タンパク質も制限されたために成長抑制の問題がありました。てんかんの食事療法からドロップアウトする原因は、糖質に対する食欲を抑えられないことです。食欲抑制効果のあるタンパク質をしっかり摂取する方法が有効です。ホエイプロテインやボーンブロスを使う方法があります。

プランC:高繊維食、グルテンフリー・カゼインフリー

ガイドラインにはまだ入っていませんが、高繊維食で腸内細菌を活性化することがてんかんに対して有効です。野菜、果物を積極的に摂取します。推奨量は大人で1日700gと大量です。糖質量制限に注意する場合は、根菜と甘い果物の摂取量に気をつけます。腸内環境を改善するためには、グルテンフリー・カゼインフリーダイエットが原則になります。

プランD:間欠的ファスティング

朝食を抜いて、間欠的ファスティングを行います。食事は昼食と夕食にして、間食は水だけにします。断食によってケトン体を増やすことが出来るので、発作が起こりにくくなります。特に起床後に発作を起こしやすい人には適しています。

間欠的ファスティングは、消化器管を休ませることが出来るので腸内環境の改善、解毒、長寿効果があります。

プランE:高脂肪食

バター、ココナッツミルク、MCTオイルなどを摂取する高脂肪食を行って、ケトン体が増えやすい状態にします。高脂肪食は、厳密な糖質制限と組み合わせないと、ケトン体は増えません。

プランF:糖質量制限

糖質量制限を行う。どのレベルで糖質量制限を行うかは難しい問題です。糖質量制限のレベルによって、ケトン体のレベルが決まってきます。糖質制限のレベルを毎日あまり変えないことが特に重要です。