自己免疫疾患と栄養

2022年2月22日

自己免疫疾患と栄養療法のまとめの記事を書きましたが、過去の論文を調べてみました。

糖質制限は、1型糖尿病などの自己免疫疾患に対して保護的に働くことが報告されています。(2013年、Wylie-Rosettら

断食が多発性硬化症の治療に有効であることが報告されています。(2016年、Choiら

間欠的断食は腸内細菌叢を変化させることにより自己免疫疾患に対して保護的に働くことが報告されています。(2018年、Cignarellaら

自己免疫疾患の甲状腺機能低下症(2013年、Tonstadら)、慢性関節リウマチ(2004年のMcDaugall2019年のAlwarithら)、SLE(2019年、Goldnerら)に対してビーガン食が保護的に働くことが報告されています。

一方で、Wahl’s protocolTHE AUTOIMMUNE SOLUTIONの著者は長年に渡りビーガン食を行ってきましたが、自己免疫疾患を発症しています。

ビタミンDの多能性免疫調節作用と抗炎症作用の理解が進んでいます。ビタミンDが全身性炎症を軽減し、ヒトの自己免疫疾患を予防する可能性についてのin vitroおよび動物実験のポジティブな結果が出ていますが、ビタミンDの摂取が自己免疫疾患を発症するリスクに関連しているという仮説をしっかりと裏付けるにはヒトのデータは不十分であることが指摘されています。(2011年、Kriegelら

ビタミンDの低下は、多発性硬化症、関節リウマチ、インスリン依存性真性糖尿病、炎症性腸疾患などの自己免疫疾患の病因に関係しています。(2004年、Cantornaら

自己免疫疾患に対するビタミンDの補充療法は、1型糖尿病の研究で、生後7か月後にビタミンDで治療された乳児のリスクが大幅に減少した報告があります。(2012年、Anticoら

自己免疫疾患に対するビタミンDの補充療法は、炎症性および止血性マーカーを改善し、その後の臨床的改善の傾向を示すため、SLEに対して有効であったことが報告されています。(2013年、Abou-Rayaら

自己免疫疾患では、血清および血漿中の亜鉛の低下が、一貫して報告されています。(2018年、Saanaら

亜鉛の補給が、1型糖尿病では有効であったが、慢性関節リウマチでは有効でなかったことが報告されています。( 2008年、Overbeckら

鉄欠乏性貧血の女性においては、自己免疫疾患のリスクを大幅に高めることが報告されています。(2020年、Changら

自己免疫疾患の患者では、セレンの血清レベルの低下が認められ、セレンの補給が自己免疫疾患に有益な効果をもたらすことが報告されています。(2019年、Sehebariら