<症例>部分てんかんのニューロフィードバックによる改善例

2022年4月10日

26歳、女性、前頭葉てんかん

20歳の秋に発症されたの方です。初回発作は家族が確認して、右斜め上に身体を曲げるフェンシングスタイルから、二次性全般化して大発作に至りました。その後の発作の頻度は、年に数回から1回程度で現在漸減中です。発作を起こす時間は、夜中の2時~4時頃、またはうたた寝中です。

初診時の脳波ですが、赤の矢印の徐波が頻繁に認められました。

臨床症状も脳波所見も前頭葉てんかんを示唆しています。

この脳波を定量脳波で解析すると以下になります。赤の矢印が上の徐波に対応したピークです。これを図にしたものが左下で、前頭葉中央当たりに5.62Hzの赤いスポットです。

初診以後、薬物療法に並行して週1回のニューロフィードバックを実施した3ヶ月後の定量脳波の結果が下図です。

徐波のピークが小さくなっています。

約3ヶ月間隔での脳波検査で、この前頭葉の徐波を定量脳波で解析したパワースペクトラム値は、ニューロフィードバックの実施に伴って漸減しました。

17ヵ月以降は、前頭葉の徐波は定量脳波の解析でも、脳波でもほとんど認められていません。