多汗症の治療のヒント

2022年4月8日

まとめ:多汗症は医学的な治療ガイドラインが出ています。当院で実施可能な代替治療として、交感神経系を抑制するスーパーライザー脳波などのバイオフィードバック、不足しているビタミンやミネラルを補う栄養療法があります。更年期症状である寝汗は多汗症とは別物です。

多汗症は、全身の発汗が増加する全身性多汗症と、体の一部(手掌、足底、腋窩など)に限局して発汗量が増加する局所性多汗症に分類され、日本でも治療ガイドラインが出されています。

掌蹠や一部腋窩の発汗様式は,コリン作動性交感神経が関与するとともに,情動を反映する精神発汗であることを特徴とし,その責任部位としては前頭葉、海馬、扁桃核ともいわれているがまだ解明されてはいません。多汗症の方の前頭皮質での脳波異常が報告されています。(1986年、Momoseら

原発性局所多汗症で遺伝的要因の関与が示唆されています。

多汗症は、大量に汗をかく症状です。 分泌される汗はエクリン汗腺から分泌されるさらさらした汗で、臭いはほとんどありません。 一方、ワキガはアポクリン汗腺から分泌された汗が細菌に分解され、独特の臭いを放つ症状です。 どちらも汗が原因で生じますが、汗の種類が異なるため“多汗症=ワキガ”ではありません。

■多汗症でのビタミン・ミネラル欠乏

多汗症では、血清マグネシウムとビタミンDが有意に低下していることが報告されています。(2022年、Manavら

多汗症では、赤血球中のSe、Fe、Cu、Zn、Ca、Mgのレベルは、有意に高く、さらに、血清Cu、Ca、Mgのレベルは、有意に低いことを報告しました。酸化ストレスが病因に関与することを考察しました。(2011年、Guderら

鉄欠乏性貧血の多汗症の方の症例が報告されています。(1995年、Labibら