医学に疑問を持つという視点

先日、地元で小規模な講演会をさせてもらいました。質疑応答で色々な話が出来ましたが、「医学に疑問を持つという視点」について記事を書きたいと思います。

野生動物には肥満はありません。現代人が太っているのは、現代食が原因です。

戦後の日本の糖尿病有病率と穀物摂取量の関係を表したグラフです。

明らかに糖尿病有病率と穀物摂取量が逆相関しています。

現在は糖尿病の有病率が世界的に見て、10人に1人と高率ですが、1950年頃は、糖尿病の方はほとんど居ませんでした。

上のグラフは穀物摂取量との関係ですが、食物繊維の摂取量と糖尿病有病率の推移を比べても、逆相関は明らかです。

世界的にも近年は糖尿病患者数はうなぎ登りです。

これらのグラフは、炭水化物から食物繊維を除いたご飯、パン、麺、お菓子、ジュースなどの精製糖質が糖尿病などの直接の原因である疫学的・歴史的な証拠です。

次にメカニズムについて説明します。

精製糖質を摂りすぎると、体内に入る糖質の量が多く、スピードが早いために問題が起こります。

糖質の種類も色々とありますが、消化酵素で分解されてブドウ糖などになります。

ブドウ糖などの糖類は、小腸の粘膜を介して、血液中に吸収されます。

精製糖質は、食物繊維を含む複合炭水化物に比べると、糖質の量が多く、吸収されるスピードが早くなりす。

炭水化物では食物繊維がバリアとなって、糖質の吸収速度が遅くなります。

吸収する糖質の量とスピードの違いによって、体内での糖質の処理に違いが出ます。

精製糖質の摂取では、血糖値の激しい乱高下が起こり、糖尿病やイライラなどに繋がります。

糖質制限が健康のために重要であることは、現在は一般常識であり、店頭では糖質制限食品があたりまえに陳列されています。

糖質制限市場は、急速に拡大しており、糖質制限関係の書籍は千冊以上は日本でも出版されています。

さらに江部先生を筆頭に糖質制限推進派の目覚ましい活躍にもかかわらず、旧態然とした医学は、糖質制限を未だに取り入れていません。

糖尿病や肥満で病院に行っても、薬は出されるが食事指導は皆無で、食事指導があったとしても糖質制限の話は出てきません。

これらの事実を踏まえて、「医学に疑問を持つという視点」を持ってみてはどうでしょうか?