グリチルリチンと甘草

まとめ:漢方薬の甘草の成分であるグリチルリチンは、新型コロナ後遺症、ワクチン後遺症に対する作用として、POTSに有効で、オートファジーを誘導する作用を持っています。

グリチルリチンは、日本や中国で、慢性肝疾患、抗アレルギー剤として使われています。(2014, Li)

この甘草が含むグリチルリチンは、アルドステロン様の作用を持ちます。アルドステロンは腎臓でのナトリウムと水分の再吸収を促す作用から、長期服用すると、高血圧、血清カリウムの低下、下肢の浮腫を招く場合があります。

世界的に見て日本でだけ甘草(かんぞう)が漢方の生薬として認められています。(2021,  Al-Kamel)

漢方薬での甘草の1日投与量は2.5g、グリチルリチンは200mgまでに制限されています。

グリチルリチンは、そのアルドステロン様作用によって、アルドステロン受容体が活性化して、レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系の一部であるACE2の発現を低下させることにより、新型コロナ感染症に対して保護的に働きます。(2020, Murck)

グリチルリチンは、AMPKを活性化してオートファジーを誘導します。(2018, Li)

体位性頻脈症候群(Postural Orthostatic Tachycardia Syndrome, POTS)に対してグリチルリチンが有効です。(2013, Perlmuter)

甘草を含む漢方薬として動悸、POTSに有効なものとして、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)、柴胡加竜骨牡蛎糖(さいこかりゅうこつぼれいとう)です。

医薬品ではグリチロン配合剤として、円形脱毛症、口内炎、慢性肝疾患などに適応を取っています。

サプリとしても、日本から購入可能です。