ヘバーデン結節は自己免疫疾患
ヘバーデン結節(heberden's nodes)は、イギリスのWilliam Heberden医師が1802年にはじめて報告しました。
第1関節に結節が出来るのがヘバーデン結節で、第2関節がブシャール結節です。関節ではなく指先にコブが出来るのはバチ指です。
バチ指は、指先に血流のうっ滞があるとき、局所の栄養状態がよくなって組織が増殖、肥厚し、これが太鼓バチ状になった状態です。チアノーゼを伴う先天性心疾患でよく見られますが、肺癌、炎症性腸疾患、肝硬変でも見られます。
ヘバーデン結節は、全身性結節性変形性関節症のひとつですが、自己免疫疾患であることが指摘されています。(1990, Doherty)(1991, Clague)
ヘバーデン結節とメニエール病が、グルテンフリー食で改善した症例が報告されています。(2013, Federica)
ヘバーデン結節は閉経期の女性に発症することが多いことから、ホルモンとの関係(1996, Nevitt)で議論されていますが、自己免疫疾患の好発年齢とも考えることが出来ます。