コクランの結論は、マスクは感染予防効果なし
コクランは、英国に本部を置く国際的なネットワークで、営利目的や利益相反のある資金の提供を受けておらず、質の高い医学的なエビデンスを提供してくれる組織です。
日本語で読めるコクランジャパンもあります。
手洗いやマスクの着用などの物理的な対策は、呼吸器系ウイルスの拡散を止めたり、遅らせたりするか?(2023年1月30日)の記事で、マスクは感染予防効果が無いことが結論として出ています。
インフルエンザ様疾患および新型コロナ感染症を対象とした9件の論文で、対象人数276,917人の結果をまとめた結論です。
また、N95マスクでさえも感染予防効果がないことが指摘されています。
手指衛生については、急性呼吸器感染症の患者数が14%減少する有効性が報告されています。
新型コロナ感染症に対するマスクの感染予防効果については、2021年のデンマークでの大規模調査でマスクの有効性は既に否定されています。(2021, Bundgaard)
マスクの隙間に対して、新型コロナウイルスの大きさは約50倍の違いがあります。
一方で、飛沫の大きさは約5μmであり、自分が感染している場合に咳やくしゃみによる飛沫が周囲に飛ぶことを防ぐ効果は期待できます。