NNT
まとめ:広告と言ったほうが良い論文等が乱発されていますが、利益誘導やポジショントークを俯瞰して騙されないようにすることが肝心です。
論文の結果を、NNTで再検討することで本当のエビデンスが見えてきます。
NNT(Number Needed to Treatment)とは、1 人の追加患者が利益を得るために、標準治療 (または治療なし) ではなく、新しい治療で治療する必要がある患者の推定数です。 (Altman 1998)
NNT=100は1人に治療効果を得るために100人に治療する必要があるという意味で、NNT=1は新しい治療を受けた全員が治療効果が得られるという意味です。
アメリカでtheNNTというサイトが立ち上がり、現在の医学のほとんどのエビデンスに対する洗い直しが行われています。
NNTの逆数x100が、その治療の本当の有効率になります。
新型コロナワクチンの医学的有効率95%のカラクリは、NNTで見るとこの試験で、ワクチンを接種した 119 人ごとに 1 人の COVID-19 感染を予防したことを意味します。
医学的有効性では、そもそもの感染率(罹患率)を無視した相対リスク減少率を意図的に採用しています。
これを感染率(罹患率)を考慮した絶対リスク減少率で計算すると、有効率は0.84%(1/119)であり、これが新型コロナワクチンの真の実力です。
HPVワクチンのNNTは333で、HPVワクチン接種者の333人に1人の感染を予防出来ます。(2014, 廣田)
医学教育ではNNTは教えられません。情報を取りに行かない医者はNNTや相対リスクの問題を知りません。
広告と言って良い論文にあっさりと騙される国・学会・医師にミスリードされた結果がコロナ禍です。