ACCORD試験と高齢者の糖尿病治療目標

まとめ:最も大事なのは食事で、糖質選択と糖質制限の両方を加味した低インスリンダイエット(低グリセミックインデックスダイエット)が基本です。薬剤系は、低血糖・老化・癌化を促進するインスリンおよびインスリン促進系の薬剤の使用には特に注意が必要です。

2008年から2009年に、2型糖尿病における血糖値コントロールの転帰を調べたACCORD試験、ADVANCE試験、VADT試験の結果が報告されました。(2008)(Dhar, 2009)

これらの試験の結果、過度な血糖コントロールは低血糖のリスクと死亡率と体重を増加させ、心血管リスクを減少させないことが総括されています。

特にインスリン分泌を促進させるスルホニル尿素を投与された場合に、死亡率が高かったことが指摘されています。

2016年に日本糖尿病学会は、これらの試験の結果を考慮して、高齢者糖尿病の血糖コントロール目標を緩和したガイドラインを出しました。

一般的な糖尿病のコントロール目標値は以下が提言されています。