糖尿病とアルコール〜お酒に適量はありません

■お酒の種類によっては、血糖値への直接の影響は差がありますが、大量のアルコール摂取はインスリン抵抗性を悪化させるため、糖尿病リスクとなります。

お酒の種類によって、含まれる糖質量には差があります。

アルコール摂取直後の血糖値への影響は、アルコールに含まれる糖質量によって大きな差が出ます。

糖質を含まない焼酎、ウイスキーは摂取後の血糖値への直接的な影響は、ほとんどありません。

一方で大量のアルコール摂取は、インスリン抵抗性を高めて糖尿病リスクになることが指摘されています。(2012, de la Monte)(2004, Van De Wiel)

■アルコールは基本的には毒

アルコール摂取と2型糖尿病の発症リスクとの関係性は、U字型カーブを描くことが報告されており、少量のアルコール摂取のメリットが指摘されています。(2015, Knott)

ただし、この少量のアルコール摂取による2型糖尿病の予防効果は、女性に特有のもので、男性ではメリットはありません。

また、この少量のアルコール摂取による2型糖尿病の予防効果は、アジア人にはメリットがないことが示されています。

■健常者のアルコールの適量は決められていますが、用量依存性に糖尿病リスクとなります。単純に毒です。