抗スパイクタンパクIgG4抗体検査

まとめ:より正確に病状を把握すること、今後予想されるリスク(感染、癌)に対処すること、今後の救済制度などに向けたデータ収集のために抗スパイクタンパクIgG4抗体検査を実施しております。

新型コロナワクチンを2回以上接種した方は、抗スパイクタンパクIgG4抗体が上昇することが報告されてい ます。抗スパイクタンパクIgG4抗体とは、旧型の武漢株のスパイクタンパク質に対する抗体ですが、次々と変異を繰り返す新型コロナウイルスの感染に対して、抑制的に作用して重症化させます。

IgG4は、IgGの4つのサブクラスの中で最も量が少なく、機能としては他のサブクラスとは反対で、免疫抑制の作用を発揮します。(2023, Rispens)(2023, Pillai)

また、白血球の中でB細胞は抗体(外敵に対するミサイル、下図の赤の点線)を産生しますが、もっぱら旧型の武漢株のスパイクタンパク質に対する抗体ばかり産生してしまって、他の抗体を作ることがおろそかになります。

IgG4は、養蜂家のハチ毒に対する耐性(2013, Varga)やアレルゲン特異的免疫療法後のアレルギー症状の軽減(2012, Shamji)などの、繰り返される抗原への暴露で上昇して、免疫寛容を起こします。

ここで最も問題なるのは癌免疫です。大人の身体では毎日約400個の癌細胞が作られますが、これを抑制しているのが癌免疫ですが、抗スパイクタンパクIgG4抗体が上昇している人では、癌免疫が抑制されて発癌しやすい状態になっています。言い換えると、抗スパイクタンパクIgG4抗体の上昇は腫瘍免疫や感染症に対する抗体の機能をブロックしてしまいます。

IgG4の上昇は免疫寛容を司る(特に抗腫瘍免疫を抑制する)制御性T細胞を増加させて、免疫系を抑制します。(2016, Crescioli)

以上をまとめると、抗スパイクタンパクIgG4抗体が上昇されている方は、①次の変異した新型コロナ感染症で重症化しやすく、②発癌リスクが高くなっています。これらのリスクは、ワクチン接種回数が多い人ほど高くなります。(2023, Uversky)(2022, Seneff)

一方で、ワクチン接種前に新型コロナ感染をされた方は、抗スパイクタンパクIgG4抗体が上昇しないことも報告されています。(2023, Kiezel)

これらのリスクを抗スパイクタンパクIgG4抗体検査で評価出来ます。

抗スパイクタンパクIgG4抗体検査 19300円(税込み)

抗スパイクタンパクIgG4抗体+抗ヌクレオカプシドIgG抗体・抗スパイクタンパクIgG抗体検査 26700円(税込み)

過去半年以内に新型コロナ感染した方は、抗ヌクレオカプシドIgG抗体・抗スパイクタンパクIgG抗体検査はお勧めしません。