新型コロナ感染症の入院患者では、ワクチン接種者が非接種者の2倍の死亡率になります。

新型コロナ感染症の入院患者では、ワクチン接種者が非接種者の2倍の死亡率になります。(2024, Adhikari)

オハイオ州州立大学病院に新型コロナ感染症患者、112名を対象とした研究です。

新型コロナウイルス感染症患者の死亡率は37%(非接種者、n=89)および70% (ワクチン接種者、n=23)で、ワクチン接種者の死亡率が非接種者の約2倍でした。

ワクチン接種回数は、2回から3回でした。

下図は、入院後の経過日数と生存率の図で、ピンク色が非接種者で、ブルーが接種者です。

ワクチン接種者では、非接種者に比べて、急速に生存率が下がってしまっています。

入院後、1週目、2週目、3週目のIgG4の経過図です。

3週目で、ワクチン接種群でIgG4が増えてきていますが、有意差はありません。

ワクチン接種群の中でも、ワクチン接種前に新型コロナ感染歴がある方は、IgG4は上がりません。ワクチン接種群を既感染群と未感染群と2群に分けて結果を見ると、有意差が出るかもしれません。(2023, Kiezel)

免疫反応をブロックする非炎症性スパイクタンパク特異的IgG4抗体が、2回目の新型コロナワクチン接種後210日の時点で有意に高くなり、3回目接種後ではさらに高くなることが報告されています。(2023, Irrgang)

経過観察日数が、この研究では短すぎるので、有意差が出にくいです。

ワクチン接種回数が多いほど、IgG4は上がってきます。この研究では2回から3回なのでわかりにくい結果になってます。

IgG4抗体ではなく、抗スパイクタンパクIgG4抗体を測定すればより正確な結果を出ると予想します。