ブドウ膜炎の中医治療
ぶどう膜炎は目の中に炎症を生じる疾患の総称で、霧視、飛蚊症、羞明、視力低下、眼痛、充血などの症状が見られます。
ぶどう膜炎の原因は多種多様ですが、大きく分けると、免疫異常が主な原因となる、非感染性ぶどう膜炎と、病原菌の感染が原因となる、感染性ぶどう膜炎とに分類されます。
日本ではぶどう膜炎の原因として、「ベーチェット病」、「サルコイドーシス」、「原田病」が全体の40%を占め、3大ぶどう膜炎と呼ばれています。
肝経風熱 | 急性発症、縮瞳、羞明、涙 | 新制柴達湯加減 |
風湿挟(きょう)熱 | 急性発症、縮瞳 | 抑陽酒達散加減 |
陰虚火旺 | 慢性、縮瞳、心煩失眠、口咽乾 | 知柏地黄湯加減 |
痰瘀互結 | 慢性、視力低下、眼痛、頭痛 | 血府逐瘀湯合二陳湯加減 |
新制柴達湯加減:柴胡、黄連、黄芩、赤芍、蔓荊子(辛涼解表)、山梔子、竜胆、木通、甘草、荊芥、防風、白芷、金銀花、地黄、車前子
抑陽酒達散加減:地黄、独活、黄柏、防風、知母、蔓荊子、前胡、羌活、白芷、黄芩、寒水石(清熱瀉火)、山梔子、薏苡仁、半夏
知柏地黄湯加減:熟地黄、山茱萸、茯苓、沢瀉、牡丹皮、山薬、女貞子、旱蓮草、知母、黄柏
血府逐瘀湯合二陳湯加減:当帰、地黄、桃仁、紅花、赤芍、柴胡、川芎、桔梗、牛膝、半夏、茯苓、枳穀、益母草