腸癰の中医治療
腸癰(ちょうよう)とは、西洋医学での虫垂炎、腹部膿瘍、骨盤内膿瘍に相当します。
瘀熱型 | 膿腫なし | 急性腹痛、腹皮微急、微熱 | 大黄牡丹皮湯 |
蘊(うん)熱型 | 膿腫あり | 腹痛はより激しい、腹皮攣急、壮熱 | 仙方活命飲合大黄牡丹皮湯加減 |
毒熱型 | 膿腫潰れる | 腹痛は激痛、腹皮攣急、嘔吐して食べれない、 | 複方大承気湯、黄連解毒湯 |
大黄牡丹皮湯:大黄、桃仁、冬瓜仁(とうがにん、清化熱痰排膿)、芒硝、牡丹皮
仙方活命飲合大黄牡丹皮湯加減:大黄、金銀花、牡丹皮、生甘草(清熱解毒)、芒硝、当帰、桃仁、冬瓜仁
複方大承気湯:大黄、芒硝、枳実、厚朴、木香、延胡索、川楝子
黄連解毒湯:黄連、黄芩、黄柏、山梔子
千金葦茎湯、葦茎湯:葦茎(いけい、清熱瀉火、芦根)、薏苡仁、冬瓜子(とうがし、清火熱痰、排膿)、桃仁
肺瘍に使う千金葦茎湯は、腸瘍にも使います。