Rainbowクッキング

好酸球が増多する疾患は、その原因として食物や薬剤などに対するアレルギー、寄生虫、自己免疫疾患、悪性腫瘍などが関与しています。

Rainbowクッキングとは、好酸球増多症の中の好酸球増多性胃腸疾患の治療のために日本で提唱されている食事療法で、段階的制限食のことです。

■この制限食はおよそ下図のように4段階で考えられています。

基本食アミノ酸(安全なプロテイン)、芋類、野菜、果物だけを摂取
6食品除去食乳製品、小麦製品、卵、豆類、魚、甲殻類を除去する
4食品除去食乳製品、小麦製品、卵、豆類を避ける
2食品除去食乳製品、小麦製品を制限する

理想的には高額なアミノ酸配合剤を摂取しますが、現実的には市販のプロテインを使います。WPIホエイプロテインが最も安全です。

原因となる食物を特定するためには、一旦除去して症状が消えるのを待ち、その後また食物をひとつずつ摂取して、症状が再発するかどうかを確認する方法が最も確実です。疑わしい食物を毎日1回摂取することを継続してみて、再発の有無を確認します。

■安全に使用できるとされる調味料リスト(成育医療研究センター)

さしすせそ(辻安全食品)、昆布液体だし(マルハチ村松)、スープの素(辻安全食品)、ケチャップ(ハインツ)、ノンオイルドレッシング(ジャネフ)

ほとんどの調味料は原材料から自作することも可能です。

■食品添加物として乳化剤、人工甘味料などがアレルギーの原因となることが指摘されています。