HbA1cとインスリン抵抗性・糖尿病の治療薬・運動

HbA1cの低下効果長寿効果の報告
運動0.8〜1.1%、(2014, Schwingshackl)筋トレ+有酸素運動の併用が有効
メトホルミン0.5~1.5%、(2010, Sherifali)原則節酒2003, Anisimov
SGLT-2阻害薬0.6~1.1%、(2018, Tsai)体重減少(肥満向き)2021, Hoong
GLP1受容体作動薬1.0~1.6%、(2024, Gronroos)インスリン分泌促進2024, Chavda
DPP-4阻害薬:0.5~0.9%、(2018, Tsai)インスリン分泌促進
チアゾリジンジオン0.5~1.25%、(2010, Sherifali)体重増加(痩せ型向き)、骨折リスクが問題(2013, Montagnani)2007, Jafari
α-グルコシダーゼ阻害薬0.4〜0.6%、(2002, Chiasson)腸管での炭水化物の分解を阻害して吸収を遅らせて、血糖スパイクを抑制2015, DiNicolantonio

インスリン抵抗性は、個人間で6倍近く差があり、3人に1人はインスリン抵抗性に問題があります。(2006, Reaven)

急性運動および慢性持久力運動トレーニングは、いずれもインスリン抵抗性状態におけるインスリン作用に有益な効果をもたらすことが十分に確立されている。(2002, Henriksen)

糖尿病に対して運動療法が有効であるが、筋肉トレーニングと有酸素運動の併用が最も有効であり、HbA1cを0.7%程度さらに低下させ、インスリン抵抗性の改善に有効させることが報告されています。(2014, Schwingshackl)

週150分以上の中等度強度の有酸素運動(ウォーキング、サイクリングなど)は、HbA1cを0.5~1.0%低下させることが報告されています。(2010, Church)

HOMA-IR(インスリン抵抗性の指標)とHbA1cは正の相関を示します。(2009, DeFronzo)