小腸フルクトース代謝
2018年にJangらは、果糖は腸管で吸収後すぐに肝臓に送られ代謝されるではなく、一定の量であればほぼ全てが小腸で代謝されることを報告しました。
通常量の果糖を摂取しても、小腸で処理されるため血液中の果糖の濃度は上がりません。
通常量であれば、果糖による強い酸化ストレスを受けないという意味です。
ただし、この処理能力には限界があり、限界を超えると肝臓で処理されるルートと、大腸の腸内細菌で処理されるルートで処理されます。
また前もって果糖を摂取していると、小腸の果糖の処理能力が上がります。
(日頃から果糖を摂取していれば、果糖の小腸での処理能力が上がるという意味です)
日頃から果物をほどほどに食べることは問題ないが、HFCSなどで果糖を液体で大量に摂ると健康によくないことを示唆しています。
人間がお猿さんだったころは、主食は果物だったので、果糖の代謝が優先されるシステムを獲得したと考えることが出来ます。栄養学も進化の視点から考える必要があります。